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いつからSEXしていいの?

みなさんは、セックスに関してどんなイメージを持っていますか? 誰でも思春期になると異性のことが気になったり、性の話題やセックスのことを意識し始めますよね。とにかく早く経験してみたい!友達も経験したみたいだし。。。って、気持ちは急いでしまうこともあるかも。でも、セックスを経験しました/まだしていませんというラインは貴重なもの。 このコーナーでは、ナースの資格を持ったジャパンアライヴスタッフくみによるいくつかの提案をしてみました。


初めてのセックス。 まわりはほとんど経験してるし。自分もいいはずだよね。。。!? でも、本当にそう??Readyなのかな?だって、とにかく経験してみればいい〜妊娠したり病気に感染しなければいい〜今大好きだからいい〜ってわけじゃない。

セックスは、人と人が関係を持つ形の中でも、もっとも自分をさらけだすもの。これ以上の形でもう一人の人に自分をシェアする方法って実はない。人は、そういう関わり方をもう一人の人とできるようにつくられているものなんだけど。。。

好きだって思うから、そのとき自分がいいと思うから、誰とでも何人とでも経験していいものではないと私は思います。

「性」は「心を生かす」、と書くけど、つまり心の生き方の表れ=「性」とも言える。自分がちゃんと自分っていうものを生きててこそ、性の部分でのコミュニケーションもうまくいく。そして、セックスはもう一つのいのちの始まりをもつくる行為なんだよね。自分っていうものの大切な部分ともう一人の人の大切な部分、言ってみればいのちといのちのコミュニケーションっていってもいいのかもしれない。だから、使い方を間違えれば、自分のいのちを傷つけてしまうこともあるものです。

だからこそ、まず自分の「いのち」の大切さを知らないと性もセックスもステキなものとはできない。そして、そんなすごい表現方法をするだけの責任があるのかどうか、自分にちゃんと聞いてみないといけない。

それは、友達やインターネットや雑誌なんかで「これぐらいが普通」「これくらいはみんなやってる」っていう基準で決められないもの。みんなが言っていることだけで、せっかくの大切な自分の生き方、決められないでしょ?


自分を大切にするーセルフイメージ

セックスするかしないかって誰が決めるのでしょう?彼や彼女次第ではないし、雰囲気でもないし、成り行きじゃない!!(流れでそうなるものでもない)相手のことを想って自分で決めてすることこそスペシャルなものとなるはずです。

「だって彼が好きなんだったらしようよ」って言うから。。。でも、そんなのでいいの?「自分の選択なんだ」ってちゃんとわかって自由な気持ちの中からそうしないなら、それはあなたの愛の表現ではなくなっちゃう。

でも、自分に対して自信がなかったり価値あるものだと思えなかったりすると、そういう自由な自分の選択ってできなくなっちゃう。だから、わたしはわたしをどのように評価してるかな?何を基準にして評価してるかな?それを確認しておくことってとても重要なこと。

どんなに頑張って見せかけてつくろおうとしても心の奥で「私ってあんまり価値がないんだ」って信じていると、どういうわけかどんどん自分が望んでいない恋愛や生き方を選んでいってしまう。その心のうちのざわざわした声から逃げるように「あの人とつきあってみれば自分も変われるのかもしれない」って思っても、結果は前よりもっと不安になっちゃうかもしれないよ。みんなそうしてるよ!って?

でも、ちょっと待って!あなたは本当はとっても大切なすてきな存在なのに!


セックスの後に残るもの:妊娠、性感染症(STD)、そして。。。

セックスの後には、どんなものが残る〜??んでしょう。これをクリアすればいいのかな?

まず一つは「妊娠」。子どもが欲しくて欲しくて仕方なくてのやっとの妊娠だったり、妊娠しても良い頃かなぁって思ってた矢先の妊娠だったり、好きかどうかちょっとよくわかんない彼との間の妊娠だったり。

初めてのセックスだったのに、一回きりの相手だったのに、私は妊娠しないって思ってたのに。。。そんな中で妊娠することもあるんですよ。 妊娠したらそのとき考える?でも、一人の命が始まることです。大きなことです。後戻りできないんです。

もう一つは「性感染症(STD)」。これは、絶対に欲しくないものですよね〜!! HIV感染(エイズ) 梅毒 性器ヘルペス 淋病 クラミジア感染症 HPV感染症(最近話題になっている、子宮頸癌の原因となるものです) B型肝炎 。。。STDは日本でもどんどん増えています。

STDにかかる人ってどんな人?答えは、誰でも、です。 STDに感染してしまったけど、そのSTDがどこから始まったのかわからないことも多い!カレの元カノの元カレ・・・??という風に何人もの人とSTDでつながっている!ということもあるわけ。

だからSTDもまた、初めてのセックスだったとしても、複数に人と同時に関係を持っていないとしても、感染する可能性があるのです。避妊はできても同じ方法で性感染症も防ぐ事ができるとは限りません。例えば、ピルを飲んでいればSTDも防げる、なんて誤解をしてないかな?わかってる、コンドーム使えば大丈夫!?でも、コンドームも使い方が正しくなければ、リスクは増してしまうのです。

参考になるリンク ガールズガード 日本家族計画協会 えんみちゃんの性教育 STD研究所 岩室紳也先生のホームページ そして、目に見えない形でも、セックスの後に残るものがあります。それは、心の部分にインプットされるもの。

身体の関係があった人と別れた後に、文字通り心が引き裂かれるような痛みを感じたことのある人は少なくないと思います。最初にも書いてたように、セックスっていうのは、とってもスペシャルな行為。もう一人の人と本当にぴったり一つになれるようにするもの。言ってみれば。。。

新しいシールがあるとして。ここに貼ってみようかな、って一度貼ってでもちょっと違ったから剥がしてみて、じゃあ今度はここに貼ってみよう!!??でも、まだ何度かは貼り直すことができるかもしれないけど、粘着力は絶対なくなる。あ〜せっかく良いところに貼ろうと思ってた特別なシールだったのに。。。何年も同じところに貼っておくつもりだったのに。。。シールは新しいほうがいいに決まってますよね。

セックスによってできていく関係って、そんな感じなんじゃないかなって思う。だから、「いろんな人とセックスしてみないと、誰とぴったり相性が合うのかわかんない!」そんなことをよく聞くけれど、そうじゃない!!!ますますわかんなくなっちゃうんだよ!って私は言いたい!

「性」という分野は、私たちの人間としての最も中心的な部分と関わるもの。ライフスタイル、アイデンティティー、自己価値、人生観、人間関係、将来設計、などなどいろいろなものと切り離して考えられないもの。一人の人と性的な関係を持つとき、その人の全てと関係を結ぶことになる。実は、別れた後にもその人の何かが自分の一部として自分の中に残ってしまう。だから妊娠しなくても、STDに感染しなくても、また感染してしまって治療をしたといっても、すっきりできないんじゃないかな。

そんなふうに、ある人にとってはセックスはたくさんの罪悪感や恥や痛みで混乱してしまっているものとなってしまっているかもしれないけど、本来は自分にとって大切なスペシャルな相手に対して親密さや信頼感や愛情を表すもの。特別な形で自分のいのちを相手に結ぶもの。そして、新しいいのちを産み出すこともできるすごいこと。

だから、どうしても大切に守って使っていきたい。


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