トップ > 【特集】16歳で出産・・・自殺を考えた私。アメリカにいる父に逢いたい!

TBS「徳光和夫の感動再会

TBS「徳光和夫の感動再会"逢いたい"」(逢わせ屋)に依頼人として出ていた亜伶奈(アレイナ)さん。この番組は、何らかの理由で逢いたくても逢えない人のために、依頼人の"逢いたい人"を探し出して、再会させてくれるというもの。ただし本当に"逢うことがその人の益になる"と見なされた者だけが再会できる。

見出しは「16歳で出産・・・自殺を考えた私。アメリカにいる父に逢いたい!」(2007年放送)番組を通してアメリカにいる父親に再会することができた。現在18歳の彼女には1歳半の子どもがいる。フリーペーパー特集記事のために、インタビューを依頼したところ、快く承諾してくれた。

自分が大嫌いだった

アレイナさんは母子家庭で育った。生後間もなくアメリカ人の父が帰国し、母子も渡米する予定だったが、天候によって飛行機が飛ばない、ビザに不備などが見つかり延び延びに・・・その後、両親は離婚してしまう。生活のために忙しく働く母。さびしく孤独な日々を送る彼女。小・中学校ではいじめに遭い、先生は気づいても知らん振り。そのうち、中学校にも行かなくなった。

「誰も信用できなくなったんですね。その当時は、自分自身のことが大嫌いだった。大人に自分の話を聴いて欲しかった。タテマエや一方的に怒ったり、納得させたり、正論を言うのではなく、ただ聴いて欲しかった。それじゃないと、行き場所が無くなってしまう・・・」


中学で家出〜リストカット

母親ともぶつかり合い、反抗・・・母は無理心中も考えるほど悩んだ。 学校にも行かなくなった彼女は、夜の生活に入っていく。クラブで先輩と遊ぶ日々、夜の仕事、薬物、違法行為・・・。その世界は楽しかったと言う。でも彼女の腕には多くの傷跡が残っている。リストカットー自分で自分の腕を何度も切ったのだ。

「大人は信用できない。でも親に心配かけたくない。相談できない。ひとりぼっち・・・自分で悩みを抱えこんで。 自分なんて死んじゃえばいいじゃん?という感覚だった。
でも実際は、本当に死にたいわけじゃなかった。
たぶん、誰かにメッセージを送っていたんだと思う。
自分の家族が欲しいっていう思い。誰かに認めてもらいたい!誰かに愛されたい。誰かに必要にされたなら、生きていてよかった!という実感が出てくると思った。」

そのうち、中2の家出少女は、現在の夫である彼に出会い、彼の家族と一緒に住むようになる。

「ぐちゃぐちゃになった腕の傷を、最初に気づいたのは彼の母親だった。
そして、彼の父親にホンキで怒られた瞬間、涙が止まらなくなった・・・。自分の腕をさすりながらひとりで考えた・・・自分は何やっていたんだろう?って。
今までは、この子はこういう子だからしょうがない、自分をこういう人間だと決め付けられていた。でも、違ったのはこの家だった。」



暖かい家族の中で自分を取り戻す

彼の家でのルールは『ご飯を一緒に食べること』。
彼女が手を切ってしまっていても、部屋に引きこもっていても、食卓で皆と一緒にご飯を食べるのがきまり。ご飯がいらないなら、前もってちゃんと連絡すること、
それが彼の家で住むためのルール。

「家族ってこういうものなんだなって。一緒にご飯食べて、ホンキで叱られて・・・『生きててもいいことあるじゃん!』って思った。今いるところが幸せな所なんだと実感した。」

そのうち、薬物もやめることができるようになった。彼女はこう続ける。
「たぶん誰かしらが話を聞いてくれると、その子は立ち直ることができると思う。誰かが気づいてくれさえいれば・・・」


15歳で妊娠

彼の家に来てから180度人生が変わったと言うアレイナさん。旅行に連れて行ってもらったり、新しい出会いがあったり・・・視野が広がったのも大きな助けだったのだろう。「自分の居場所を見つけた」彼女がレッテルを貼られるのではなく、「彼女がそのままで受け入れられた」というところだろうか?

そして妊娠。まだ15歳だった。病院ではっきりと妊娠がわかった時はすでに6ヶ月だった。

「まさか・・・と思う反面、嬉しかった。新しい家族ができるって思った。彼の家族は賛成してくれた。子どもを産んだ時、彼の母親は『生んでくれてありがとう』といってくれた。」

こんなに物分りがいい親はそういるもんじゃないだろう・・・。
実は、その裏には悲しい出来事がある。彼の両親は子どもを病気で亡くしている。飾られた遺影は亡くなった小学2年生の姿のままだ。病気の治療のために一軒の家が建つ程の財を費やした。それでもその子は助からなかった。
彼の両親は、いのちの尊さを身をもって・・・辛い経験を通して知ってたのだ。

「子どもを生んだ時、いのちってすごいと思った。父と母がいないと私は生まれて来なかったわけだし、この子も生まれて来なかった。自分は本当に恵まれていると思った。彼の母に『生んでくれてありがとう』って言われた時に、私も両親に『生んでくれてありがとう』といいたくなった。」
こうして、番組に応募、実の父親とアメリカで再会を果たす。


自分の価値はすごい

自分の経験から、若い人たちにメッセージを送るとしたら?と聞いてみた。

「自分が必要の無い人間だと思ったら、それはすごく大まちがいだと思うんです!『私がひとりなんだ』と思うのはまちがい。まだ知り合って無いだけであって、誰かしらその人のことを必要としているはず。

どこかで誰かが絶対自分を必要としていて、その時新しい世界が開けていく感じ。一つの狭い世界で誰かが必要としていなくても、他のところでは絶対誰かが必要としている。もちろんすんなりうまく行く訳じゃない。でも視野を広く持って、自分を必要としている、受け止めてくれるところがある、誰かしら自分を認めてくれるって気づいて欲しい。

だって、自分の価値はすごいものだから。

ある場所で必要とされなくても、自分が嫌いであっても、もう一回だけ、自分にチャンスあげて見て!

新しい世界に踏み出して見て欲しい。」


そう語るアレイナさんは、力強くて魅力的だった。様々な苦難を経て磨かれた輝きが、そこにはあった。

「あなたを必要としている人がいる。
 あなたには、はかり知れない価値がある。
 あなたは、素晴らしい未来を切り開くことができる。」

これが、ジャパン・アライヴのテーマだ。「一人一人が大切な者なんだ」ということをますます伝えていかなくちゃいけない、そう実感した瞬間だった。

ジャパン・アライヴは、ホームページやフリーペーパー発行などの情報発信、「予期せぬ妊娠」に直面している人々にどんな選択肢があるのか(相談窓口)、妊婦の一時シェルター、イベントやワークショップ、養子縁組、中絶の記憶に苦しむ人々のカウンセリングなどをしています。

「できちゃった・・・」「どうしよう・・・まだ学生です!」「誰にも相談できない」「どうするか、迷っている」「過去に中絶したトラウマから辛い日々をおくっている」など

ひとりで悩まないで!

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