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ナースくみの保健室

体だけ、過ぎたこと、では割り切れない

今回は少し、私のイギリスでしていたお仕事の話をします。

よくイギリスでも"ものずきだねぇ"と不思議がられるようなフィールドで看護を始めたのは、もう何年も前のことになっちゃうけど。。。

そもそもHIVやエイズに興味を持ったのは、HIVというウイルスが体内でどのように悪さをするのか、ということについての基本的な入門講義を大学で受講したことがきっかけだったなぁ。ほんの2時間程度の講義だったけど、3年間のナーストレーニングの中でも一番おもしろかった!

結局、正式に看護師の免許を取ってから就職したのはHIVなどその他いろいろなSTD(性感染症=セックスなどによってうつる病気)を専門とするクリニック。そんな手強そうな場所で私働けるのかなぁ。。。と不安だったけど。そんなクリニックで、看護師兼ヘルスアドバイザー(教育、指導、カウンセリングなどをする)として働いていました。

始まってみたら、やっぱり現実にいろんなことにびっくりしたり、ショックを受けることも少なくなかった。そして、自分自身の無知さとか思い込み、などでもいろいろチャレンジも受けました。
でも、特に「性」ということに関しては、多くの人が不確かな情報しか持っていないってことが多いんじゃないかな。なかなか話しにくいトピックだし。

とにかく、そのクリニックに訪れる患者さんたちは、ほとんどが何らかの"症状"に気づいて受診するんだけど、その多くはだいたい「自分が何かの病気になるわけない」って思っているんだよね。決して怖がらせるつもりじゃないんだけど、クリニックで働く側から見たら「それはリスクが多すぎる・・・」っていう行動もとっても多くみられました。でも、本人は全くリスクの意識がなかったり。

クリニックでの診断の一環として、患者さんがドクターに診てもらった後にはヘルスアドバイザーが"コンタクトトレーシング"ということをしていたんだけど、これは要するにそれまでにその患者さんがどのような人とどのような関わり(コンタクト)を持ってクリニック来院に至ったか、ということを直接患者さんから聞くのね。
これは、その感染症がどこから始まったのかを探って、関わっているできるだけ多くの人を治療することによって感染症の再発を防いでいくためなんだけど、もちろん一人の患者さんが挙げるボーイフレンドやガールフレンドの名前が他の人の記録に残っていた、ということもあるわけよね。
だって、一人の患者さんが過去1年間に3人の人と関係を持ったとしたら、当然その3人プラスその3人がその後に関係を持つ何人もがリスクにさらされている、ってことでしょ。(もちろん秘密厳守だから、他の患者さんについての情報は一切公開できないから難しいんだけどね。)

だからカレの元カノの元カレ・・・という風にSTD(性感染症)でつながっている!ということもあるわけ。だから、セックスなどの性行為をする時は、必ずリスクがあるってことだよね。望まない妊娠をしてしまうことだってあるわけだし・・・。

目に見える形で検査結果に出ないとしても、病気に感染しないとしても、セックスをしたら私たちの心やスピリットには痕が残るよね。(前回の話につながるんだけど。)その人の持っていた何かが確かに私の一部として私の内に残ってしまう。

だから、体だけのこと、とかもう過ぎたこと、で割り切れないのだと思う。

ということで、やっぱり声を大にして言いたいのです!
過去にいろいろな経験をしてしまったとしても、遅くない!これからは、大切なこころも体もスピリットも大事にしましょう!

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