PASSって知っていますか?
PASSはpost abortion stress syndromの略です。直訳すると「人工中絶手術後ストレス障害」です。
日本でも多くの人がPASSの症状を経験しているのにもかかわらず、PASSについての情報はあまりないというのが現状です。ですから、サポートやヘルプを提供するサービスも見つけられないという相談を受けるのです。
多くの場合、PTSD(心的外傷後ストレス障害)のうちの一つとして扱われることが多いようですが、PASSはPTSDの一つであると同時に、この障害に対してもう一歩踏み込んだサービスは必要だと思います。不慮の事故などのトラウマを経験する人に対しては、専門的なカウンセリングやサポートグループを見つけることができるでしょう。そして、それが必要であることは誰も疑わないはずです。しかし、中絶を経験し、その後辛い症状を抱えている女性の多くは、誰にもその現状を相談することができないまま日常生活を続けています。辛い思いの中「悪いのは自分だから、苦しくたって自業自得」と考えて助けを得ない場合が多く、周りも「自分で選んだことなのだから辛くても仕方がない」と考え十分な理解とサポートが得られないまま何年も経ってしまうのです。(PASSによく見られる症状と回復のステージもご覧ください。)
もし、あなたが過去に中絶を経験したことがあり、以下のような症状に悩まされているのなら、それはPASSが原因かもしれません。
苦々しい思い
落ち込み
不安
不感症
毎日の生活を続けることが困難になる
不信感
絶望感
激しい自責の念
悔恨
恥
悲しみ
悲嘆
自尊心の低下
などがこの障害の症状としてあります。また、その女性の相手である男性も同じような感情を経験することがあります。